木曜日, 10月 04, 2007

UT GRAND PRIX

ユニクロのTシャツ専門サイトUT。
そこでTシャツコンテストが行われている。
デザイナーからの公募13,000点から1,000点に絞られた。
それから一般ユーザーの投票によって、100点が選ばれる。




私もデザイナーとして参加。
最終選考に選ばれると期待できない作品だけど、何か、人に伝えられるきっかけになる。
そう思っている。

私のTシャツは、鍬(くわ)。
メッセージは、「耕すのか、滅びるのか」。

日本の食料自給率は40%を切って減り続けている。
農薬や化学肥料を使わない、安全でおいしい野菜は一部の余裕のある人たち(または思いがあって行動している人たち)の口にしか入らない。
日本人は土から離れ、その手で食をつくることから遠のいた。

人間は自分が思う以上に、感覚的に生きている。
土から離れた街では、食べ物と自分との繋がり、いのちの繋がりを忘れてゆく。
スーパーに並んだ野菜の値段を見て、比較し、その価値を決める。

「こっちが安いし、ジャガイモより、トマトが食べたいな。」
トマトは夏野菜。
旬のジャガイモより、ムリして育てたトマトがおいしいわけない。
近所で穫れたやさいより、海外から頑張って運んだ野菜がおいしいわけない。


話しは飛ぶかもしれないけれど。
自然環境を守るってことは、そのバランスの中に生きるということ。

春は山野草を食べ、夏はナスやピーマン、キュウリを食べ、秋は小麦やジャガイモを食べ、冬に大根白菜を食べる。
遠くまで車に乗ってテーマパークに行くのではなく、近くの海や川で泳いだり、魚とったりする。夏の暑い日には木陰で涼み、川で泳ぐ。
冬の寒い日にはみんなで集まって鍋でもつつき、酒を呑む。

自然環境は、私たちのすべてと繋がっているから。
それは保護するもんでもない。
きっとエコロジーとかリサイクルでもない。
繋がりを断ってはいかんっちゅうこと。

それに気付くべく、鍬を持って土を歩こう。