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月曜日, 3月 19, 2007

里山|黒のアーカイブス ar.5


「乗性寺:正門の鐘」
郡上にはお寺が多い。
僕はお寺が好きだ。

僕は南無阿弥陀仏だけど、信じることは別としても、お寺はすごくうつくしいと思う。

最高水準の日本建築。
梁は太く、黒い。
力強くしなやかに、大きな屋根が広がる。
瓦は印がはいって、年月と共にひとつひとつ重厚な色がある。
木壁の装飾は菊や蓮など、こまやかに彫ってあったりする。


京都、東本願寺の大門に、その工芸に見とれて夜中立ち尽くした。
本当に見事な彫刻。
職人の、そして人々の想いが、刻まれている。

火曜日, 3月 06, 2007

純喫茶


朝から寒いなと思っていたら、昼過ぎから雨がみぞれに、みぞれが雪に変わった。
八幡の喫茶店に入ると、しばしおっちゃんらが窓の外を覗いて、
そんな話題。

今日はチラシとWebの企画を考える日。
ノートとペンだけ持って近所の喫茶店へ。
べつに暇だからいくワケでなく、家の仕事部屋で煮詰まると、コーヒー一杯で数時間、入り浸る。

なにやらひとりでワケの判らないものを、ぼろぼろの紙(かつては"無印の雑誌ノート"だった)に書込んで、悲壮な顔をしながら上を向いたり首かしげたり、頭抱えたり。
「そうやなー……でxxxx…」
とかなんとか呟くヒゲづらメガネの若者は、喫茶の中ですこし浮いている。


八幡の街中には、何故か喫茶店がたくさんある。
そして平日昼間にもかかわらず、地元のおいさん達がひっきりなしに出入りする。
「よお」「どうや」
と会話が飛び交う。
そんなBGMを片耳に、コーヒーをちびちび啜って思案に暮れる。

チロル、門、ホープ、こびり処、くつろぎ茶屋、バンビetc...
煮詰まりついでに、『ひたれる喫茶&ホットコーヒー探訪in八幡』、
計画進行中。

金曜日, 2月 23, 2007


ようやく大きな仕事が片付いて、片付いたら立ちすくんでいる。
やらなきゃいけない仕事はあるけど、〆切も先だし。
そう思うと、とっとと片付ければいいのに、なんかだらだらやってる。

デザインの仕事に限らずだけど、だらだらやってうまくいくコトなんてない。
短い時間でも、深く集中し、気力を絞ったほうがいい。
でも、動けない。
心が、動かない。


人は自分がステップアップしてると実感できれば、どんどん気力が沸いて来る。
自分の成長が楽しくてしょうがなくなって、次へつぎへと前に進める。
でも、今の僕はそうじゃない。

ある程度成長して、これからホントのオリジナルティや実力が問われている。
多少頑張ったところで、評価なんかされないし、自分でも評価したくない。

浅ましくも、人に認められたいし、評価されたがってるのだろう。
心の声が聞こえる、
「こんなに頑張ってるのに。」
ってさ。

ばかばかしい。
ビジョンが、揺らいでいる。

火曜日, 2月 20, 2007

願い


たったひとりの為に想いをとげること。
同じものが好きなひとは10万人はいること。
100万回願えば、願いは叶うということ。

SWITCH
の前の編集長、新井さんの言葉。(今はCoyote編集長)

はじめは小さなタブロイド紙だった、SWITCHをつづけている時に新井さんが信じた言葉らしい。
僕が、信じる言葉のひとつ。

雑誌を継続するのは、並大抵のことではない。
「ホントにこれは、ひとに受け入れられるのか?おもしろいのか?  …もしかして、だれも興味はないんじゃないか?意味が、ないんじゃないか。」
どんなに伝えたいと思っても、自信は揺らぐ。

表現するってことは、裸の自分を公衆にさらすことだ。


今僕は、郡上の田舎情報誌、里山の袋の春号、巻頭ページを書いている。
たったひとりの為に、想いを遂げなければ誰にも伝わらない。
たったひとりの為に、それはラブレターみたいに、とても難しい。

金曜日, 2月 09, 2007

車輪眼



illustratorでチラシ原稿を書きまくっているこの日々。
ふと気づくと、ある能力が僕の目(ドライアイ)に宿っていた。

ミリ単位でものの位置がわかる。
定規とか使わずに、
これとこいつが平行だとか。
これとこいつとあいつが等間隔だとか。

ひとめ見ただけでわかる。

しまいには、なんかチカチカと見えないものまでみえてくる。

僕がこの授り物について話したツレは、こう言った。
「全くうらやましくないのは、なんでやろ。」

目、いたいしね。

であう


ここんとこ、ずっとMacと向かいっぱなし。

Macは好きだけど。
いやそんなことじゃなく。

仕事が忙しいのは、いいことだけど。
魂詰めて、脳神経をフル稼働して紙面に情報を殴りこんでいる。
ミリ単位の空間を制御しながら、B3、6枚。


ずーとそうしてると、
なにか自分のなかに、自分の限界か壁か、を感じる。
トランスめいた浮遊感と、
広い器の端に立ったようなカンジ。

ふと、岐阜のORGANというかっこいいフリーペーパーの編集長、蒲さんのブログを読んだ。
なんかどきっとした。
ひとに会いにいかなければ、と思った。

火曜日, 2月 06, 2007

めくるめく春の気配


郡上発田舎情報誌『里山の袋』。
その春号の取材を敢行した。

異常気象の気配を漂わせる、今年。
春一番を匂わせる風が、明宝気良地区の谷を吹き抜ける。

今回のイベントは、素晴らしくさわやかな谷すじの棚田で、土起し。
冬のあいだ眠った土を、鍬を振るってかき混ぜて。
畝をつくり、種を蒔くときを待つ。
そんな作業。

土の中からは、まだ冬眠中のミミズやカタツムリが掘り出される。
「まだねむてーよ」
と、丸まったまま、はなはだ迷惑そう。

一仕事終わったら、畦でランチ。
各自持ち寄った、お惣菜が所狭しと並んでいく。
火を起し、スープをあっためる。
おにぎり、根菜煮物、麹とご飯でマスを漬けた寝寿司、白菜の漬け物、ロール白菜豆乳スープ、などなどなど。

食後のいれたて、苦めのコーヒーに口をつけながら、
最高の午後のひとときだった。

月曜日, 2月 05, 2007

Webのチカラ


FlashAjaxを使ったハイテクホームページが次々に生まれている。
パソコンのアプリケーションと差がないサイトはいくらでもある。

ActionScriptのマスター、Bascle Incのサイトでは、
プレステか?と、思わせるくらの高度なFlashゲームが紹介されている。

またご存知、Googleローカルマップは、Ajaxの代表選手。
世界中の地図と、その土地の情報が最新のカーナビ並に見れる。


Webテクノロジーは、情報集積の為にどんどん肥大化してゆく。
この世の"情報"と名のつくものは全て集積し、パソコン1台で24時間アクセス可能な日は近い。


でも、そこに感動があるのだろうか。
いくらハイテクだとしても、Webは「情報収集の場」から一歩も踏み出せないのではないか。
そこにアートは成り立つのか。

moonShow
Ajaxを使って、写真をスライドショーで見せる、バツグンにセンスのいいサイト。
しかし、そこで何十分も、そのスライドに見とれるだろうか。


僕らは映画を観て涙を流し、
本を読んで人生の教訓を得、
絵画や写真を前に、自分の知らない世界へ飛び込んでゆく。
それがアートのチカラ。

世界に何十億とあるホームページに、
実現してく可能性は、あるのだろうか。

火曜日, 1月 30, 2007

Windows Vista

ウインドウズビスタが発売された。
プレミアム デジタルライフ、「写真・ビデオ」「デジタルエンターテインメント」「音楽・映像」「コミュニケーション」「使いやすさと信頼性」を追求するという。


MacOSより5年は遅れた技術。
MacOSに到底追いつけそうもないデザイン。

ああ、愛しき人々よ。
マックにしとこう。
I love Macintosh マジで。

月曜日, 1月 29, 2007

天才


生まれつき備わっている、きわめてすぐれた才能。また、その持ち主。goo国語辞典

クラシックのベートーベン
物理学のアインシュタイン湯川秀樹
絵画の世界では、ピカソゴッホたち。

僕は思う。
天才とは、人間としてきわめて大きな欠陥があることではないか?

彼らは絵の具を買うか、それとも今日のパンを買うかの選択を迫られたとき、迷わず画材を選んでしまう愚かな人間。
生き物として、最も大事な「食」さえ放り捨ててしまう。
それは夢のために頑張るとか、人に認めて欲しいとか、大切なひとと一緒にいたいとか。
そんなことじゃない。

絵を描きたいえをかきたいエヲカキタイ。
そのどうしよもない衝動に駆られて、それしかなくて。

もし叶うなら、普通の人として生きたかっただろう。
ゴッホは狂人と言われて死んでいった。
誰にも認められないままに。


自分の絵だけが、自分の存在そのもの。
彼らの残したものには、魂がうつっている。

木曜日, 1月 25, 2007

everybody has a dream マジで

バンプの新曲、涙のふるさと
でも僕の胸に響くのは、2曲目、真っ赤な空を見ただろうか の8分と10秒後に流れる隠しトラック。

 ♪食べたいな世界中の めずらしい たべもの
 むしゃり むしゃ もぐり もぐ
 きっと きっと
 おいしいん だから

 中略

 everybody(everybody) everybody has a dream マジで
 everybody(everybody) everybody has a dream 今も  マジで


相変わらず意味不明、だけどドキドキする。
大好きです。

僕にも密かな夢、野望がある。
デザインで世界を変えること。

戦争がなくなること。
おいしいごはんを食べれること。
子ども達が毎日野山で走れること。

意味不明だけど。 マジで。

水曜日, 1月 24, 2007

ただ今"エスクァイア日本版デジタル写真賞'06-'07"に投稿中

萱場振一郎のギャラリー

グーグルアースの衝撃

遅ればせながら、昨夜はじめてgoogle Eathを使ってみた。
衝撃、世界中の衛星写真が駐車場に止まった車を数えれるくらいの精度で見れる(しかも3D!)

残念ならが、我が郡上八幡は衛星写真が古い為か、ややピンぼけだけど。
自分家の屋根がネットに公開される時代になったんだなー、と思った。
お隣さんの畑に何が植わってるかもわかってしまうし、そのうちマトリックスみたいにアタマの後ろにコネクターが付く日も近いのでは。

もうすぐ人類は世界の情報を全て手に入れるだろう、って大勢の人が思ったにちがいない。

でも、google eathには全然映らない。
ホントに大事なコト。

畑のカタチや野菜の植えかたじゃない。
大事なのはソコじゃない。

どんな土か?
砂が多いのか、それとも石ばかりなのか。
肥料が多いのか、少ないのか。
農薬は使っているのか、使わないのか。
風が強いのか、弱いのか、雨が多いのか、少ないのか、むし暑いのか、はだ寒いのか、
今日は晴天なのか、薄曇りなのか、むしろ小雨が降っているのか。

ソコを耕す人はいるのか、いないのか、経験があるのか、ないのか、カワイイねーちゃんなのか?胸が大きいのか、足がきれいなのか、それともばあちゃんなのか。

畑を耕す人は、土を愛しているのか。


ハイテクってすげー。
僕の仕事もハイテクがあるから(Macがあるから)、成り立っている。
それは魅力的だし、なんかキラキラしてる。

でも、それ以上に人間ってすげー。

あたりまえだけど、
畑の野菜がうまいか、まずいかは、耕す人次第。

そこがピンぼけしそうな今日この頃です。

土曜日, 6月 10, 2006

WEBデザインに奮闘中。

いきなり最近のできごとですが。
只今ホームページのデザインと構築に奮闘中です。

「時代は今やインターネットだ!」
なーんて5〜6年前の波が、
山越え、谷越え、時空も超えて、
この山奥の村々にも到達してしまいました。

そんな事ですが、
誰もホームページなんてやりたがらないので、
白羽の矢が僕の広大なオデコに突き刺さったワケです。

それから毎晩夜中まで、
「〜三洋堂〜立ち読み短期大学(三洋堂さんごめんなさい!でも結構本買いました。)」
へ通う始末。

でもよく分からないので、
とりあえずAdobe Golive CS2を買ってやりはじめることに。

こんなんでお金もらってやるんだからスゴい。
独学&独よがりで、シコシコつくり始めました。

僕のワークフローはこんなカンジです。
まず、
Illusttetorでトップページのデザインを起し、
ある程度できたところでクライアントにプレゼン。
『基本的にダメだね。』
とか、
『この絵の建物、崩れそう(崩れそうなのは僕のこゝろっす!)』
など、
いろいろと為になるご指示を頂いて、
つくり直して再プレゼン。

それが通ったら、もうhtmlに起しちゃいます。
まず、
プレゼンしたIllustretorのアートワークを、サイズなど(適当に)測って設計図づくり。
そして、そのままスライスでぶった切り、
足りない素材は写真をPhotoshopElで加工し、材料を揃える。

その後
ほぼ手打ちでGoLive上にxml構文を書き込んで(一応正しくマークアップできるように頑張る!)、
最後にCSSでデザインを再構築。

そんなカンジです。
これってホントに正しいのかどうか、だれか教えてくだひゃい。

javaとかphpとかcgiに至まで、
さっぱり分かりません。
「いつか勉強しなきゃぁ」
と、思うけど思うだけの今日この頃です。

こんな僕ですが、
一応おすすめの本をご紹介(著者に感謝と愛を込めて)。
『HTML+CSS HANDBOOK』出版/SOFTBANK 著者/水津弘幸 石井歩 他
『プロとして恥ずかしくないスタイルシートの大原則』MdNムック
それなりに分かりやすくて、
それなりに詳しくて、
それなりに最新です。

それなりな僕にジャストフィットでした。
出版社様、筆者様、ホントありがとうございます。

里山の魅力とはなんぞや。

そんなこんなでデザインの仕事が始まった。

だんだんと仕事が多くなる。
チラシに、HP、地域情報紙など。

Illustratorをこねくり回して、
なんとか紙面を構築しては、やりなおし、
再構築でダメ出しがあり、
「根本的に違うんじゃない?」
なんて愛の鞭でブロークンマイハート。

だってシロウトなのだ。
デザインの『D』すら今まで考えたこともない。

考えた。
『里山の魅力とはなんぞや?』


風に吹かれて、
あぜ道をうろうろしたり、
クレイジークリークのtheCherに座ってずっと枯れ草を眺めたり、
エメラルドグリーンの川沿いを歩いたり、
森の中を徘徊したりした。

あったかい日差しにあたりながら、
堰堤のコンクリに寝そべったり、
苔をむしったり、

「あ〜 しあわせ。」

いや考えろ俺。

里山は、
『バラッと』していて、
『ゴチャっと』していて、

『ザラッと』して、
『グッチャリ』している!

なんだかよくわからない。
でも確実にそうだ。そう感じるんだ。

そして『生命力に溢れ』ている。

その姿は遠くからは良く解らないけど、
気持ちが、視線が得体の知れないそれに近づくけば近づくほど、

木の幹から葉っぱの先まで、
草の繊毛一本に至るまで。

そのすべてが。

僕の中にじわっと広がっている。
すごくあたたかくて、うれしいカンジ。


それが『魅力』だと思うのだけれど、
どうでしょうか?

デザインの仕事を始める。

「ねえ、通信の記事書かない?」

ある日の事務所で言われた。
『通信』とは、土日に自然体験のバイトをしている先が、
参加した子ども達に渡す冊子だ。

おそらく、あまり働かずにふらふらしていた僕を見るにみかねて、
「なんとかコイツに仕事をやらな。」
と、春の日差しのような温かいこゝろで声をかけてくれた。

『やります!』
よくわからないが即答する。

張り切っちゃって、さっそくIllustratorCSを買った。
Potoshopも買った。
「プロとして恥ずかしくないイラストレータのなんとか」や、
「なんちゃらデザインのネタ帳」とか、
「3日でマスターうんぬん」など、
参考書を三洋堂で読みあさり、
そいつらをiBookと脳ミソににぶち込んで、
僕はいっぱしのデザイナーきどりでせこせこ紙面を書き出したのだ。

恐いもの知らずってステキだ。


今から丁度2年前。
そんなことから、まつ毛ほどの予想もしていなかった
そして僕の人生に大きく関わる仕事をする日々が始まった。