土曜日, 6月 10, 2006

新しい生活。

そして僕は大学の先輩の家に居候することになった。

まず田舎で暮らそうとすると、家を探すのが難しい。
不動産屋はこの町には一件。
仲介手数料、敷金礼金、そして家賃と合わせれば、
普通に2〜30万は掛かる。

空き家は至る所にあるのだ。
しかし、どこの馬の骨か犬の骨か知らないモンには
なかなかじいちゃんばあちゃん達も貸してはくれない。

当時僕の所持金は5マンエン。
どうにもならないので、よそから来た貧乏な若者達と共に一軒家をシェアして暮らしはじめる。
比較的町中の家。梁のきれいな昔ながらの建物。
この町には網の目のように水路が張り巡らされていて、せせらぎがいつも聞こえる。
四方は山にぐるっと囲まれ、空が海辺の3分の1くらいしか見えないような谷間の地。
夜になると国道をシカやタヌキがうろうろしている。

屋根の下には住めることになった。
そして次。
田舎には職がない。

0 件のコメント: