木曜日, 2月 01, 2007

川は誰のものか

川を変えよう
僕が働いている自然体験学校では、毎年夏に川遊びで沢山の都会に住む子ども達を受け入れている。

清流、吉田川
ご存知の方も多いと思うが、この国に残された数少ない、子どもが遊ぶ文化が生きている川。
そして人の生活と密接に繋がっている川だ。
そしてとても美しい川。

でも僕らが大勢の子ども達をこの川で遊ばせるから、地元の子らがのんびり遊べる場所を奪っているときがある。
川はみんなの場所だから、どっちが悪い、ということではない。
でもやっぱり、ここに暮らし、この川を愛する子らに、好きに遊んで欲しい。


では、なぜ僕らは大勢の子ども達を連れて来るのか。
彼らの地元の川で遊べないから。

僕は子どものころ、「釣りキチ三平」を読みながら、
「あーいいなー、いつかこんなふうになりたい」
と、いつも思っていた。
川に潜って魚を獲ったり、泳いだり、ヤマメイワナや鮎を釣ってみたり。
当時、僕が住んでいた近くの川も、多くが三面張りでザリガニしかいないようなドブ臭い川ばかりだった。

川を奪ったのは誰か、川を汚したのは誰か。

僕らだ。
僕たち大人が、毎日の生活で、
水源地の森林を放棄し、谷にゴミ処分場をつくり、電気の為のダムをつくり、
排水を流し、土地利用の為に小川をつぶし三面張りにし、川岸にフェンスを張った。


これからひとつづつ、取り戻さなければならないものがある。

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