低所得者。
僕は明らかにそのカテゴリーの所属だ。
親にたくさんお金を払わせて、私立高校で学び、学習塾に通い、大学まで卒業し、まんまと社会福祉士なんかとっちゃって。
卒業後、僕の輝ける進路は、フリーター。
固定給も有給も、雇用保険も厚生年金もない。
あるのはPower Bookと、借りた小さな畑と、心ん中のドクロの旗だけ。
親にはなかなか理解してもらえないけど、
実は、とても幸せだ。
金はないけど、いい仲間と、おいしい水と野菜と魚。
澄んだ空気と、豊かな川と、連なる山々。
そしてプラネタリウムばりの夜空。
これ以上のものはない。
金がないことがハングリーを掻き立てるなら、それでいい。
でもそれ以上に、
この里の美しさが、僕のクリエイティブを支えている。
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